2022年9月のブログ記事一覧

水ぼうそうと同じウイルス「帯状疱疹」

こんにちは。けごや薬局です 😀 

今回は80歳までに約3人に1人が発症するといわれている

「帯状疱疹」について、お話しさせていただきます。

 

■帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは

帯状疱疹は、多くの人が子供の頃に感染する水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
皮膚症状だけでなく、神経の痛みの症状も現れます。

水ぶくれ(疱疹)が帯状に集まって生じることから、「帯状疱疹」と呼ばれています。

日本人の成人90%以上は、帯状疱疹の原因ウイルスが体内に潜伏していて、
50歳以上になると発症率が高くなるといわれています。

 

 

 

■帯状疱疹の症状

1.体の左右どちらか一方の神経に沿って、

 ピリピリ、ジンジンするような皮膚の痛みや違和感、

 かゆみが起こります。

2.痛みやかゆみが起こった部分が赤くなり、

 小さなブツブツした発疹ができます。

 多くは胸や背中、腹部などの上半身に現れます。

 顔面、特に目の周りに発症する場合もあります。

3.発疹は小さくて透明な水ぶくれに変化します。

 数ミリほどの小さな水ぶくれが、どんどん増えていきます。

 新しいものと古いものが混ざり、帯状に集まって広がります。

 

 

4.水ぶくれはやがて濁って、時には黄色になります。

 血液を含んだ黒ずんだ色になったり、

 膿がたまることもあります。

5.水ぶくれや膿が破れたら、2~3週間で黒褐色のかさぶたとなり、

 4~6週間くらいで、かさぶたも取れて皮膚症状は治ります。

6.皮膚の症状が治ると、痛みも和らいでいきますが、

 まれに神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあります。

 また、色素沈着や傷跡が残る場合もあります。

 

 

 

■後遺症、合併症に注意!

帯状疱疹の合併症の中でもっとも多いのが、
皮膚の症状が治った後も痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という後遺症です。
軽く触れただけで痛みを感じ、睡眠や日常生活に影響が出る場合もあります。

 

おでこや目、鼻の周りなど顔面や頭部に帯状疱疹ができた時は、要注意です!

目に感染して、角膜炎や結膜炎、ぶどう膜炎、視力低下や失明に至る場合もあります。
顔面神経の麻痺を起こしたり、めまいや耳鳴り、難聴などの症状が現れる可能性もあります。

主治医から眼科や耳鼻科を受診するように言われたら、必ず受診するようにしましょう。

 

 

■原因(水ぼうそうとの関係)
帯状疱疹と水ぼうそうは、「水痘ウイルス」という同じウイルスが原因で起こります。
水ぼうそうが治った後も、ウイルスは背骨に近い神経に潜んでいます。

加齢や疲労、ストレス、病気などによる、免疫力の低下をきっかけに、
潜んでいたウイルスが再び増え始め、隠れていた神経にそって、皮膚と神経を攻撃します。

そのウイルスの攻撃によって、帯状疱疹を発症すると、皮膚の痛みや違和感が起こるのです。

 

 

 

■治療と予防
帯状疱疹は早期に治療を開始するほど効果が期待できます。
症状が現れたら、速やかに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。

帯状疱疹の治療は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と、
痛み止め(鎮痛剤)が中心となります。

医師の指示どおり、決められた用法・用量を守り、
自己判断で服用を中止しないようにしましょう!

 

帯状疱疹を予防するためには、免疫力を低下させないことが大切です。
十分な休息を取り、疲労やストレスのない規則正しい生活を送るよう心がけましょう。

日光を浴びることも免疫力アップに繋がります。

暴飲暴食は避け、適度な運動、質の良い睡眠、
自分なりのストレス解消法も見つけていきましょう。

リフィル処方箋って何?

こんにちは。

くれ本通薬局です。

 

まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は、「リフィル処方箋」についてお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リフィル処方箋」

は2022年4月より導入されましたが、普通の処方箋とは少し異なります。

 

簡単に言うと「繰り返し利用できる処方箋」となっています。

リフィル処方箋は最大3回まで繰り返し利用することができます。

 

 

メリット

・病院へ行かなくても薬を受け取ることができる

・通院回数が減るため病院での医療費負担が減る

 

デメリット

・医師の診察を受ける機会が減る

・処方箋を自分で保管しなければいけない

・投与量に限度が定められている医薬品や湿布薬はリフィル処方箋の対象外

 

 

リフィル処方箋を発行してもらうには医師の判断によりますが

症状が安定している患者様に限ります。

医師がリフィル処方箋可能と判断した場合、処方箋下のリフィル可のチェック欄に

チェックが付き、何回利用可能か記載されます。

リフィル不可の場合は二重線が引かれます。

 

記載例):

リフィル可 ☑(  3回  )


 

 

リフィル処方箋発行時の流れ

 

医師の判断の下リフィル処方箋の発行

    

1回目の投薬(4日以内に薬局へ処方箋を持参、薬と一緒に処方箋も持ち帰る)

    ↓

2回目の投薬(次回調剤予定日の前後7日以内に薬局へ処方箋を持参、薬と処方箋を持ち帰る)

    ↓

3回目の投薬(次回調剤予定日の前後7日以内に薬局へ処方箋を持参、処方箋は薬局へ渡す)

 

 

来局時に処方箋へ次回調剤予定日、薬局名及び保険薬剤師の氏名を

記入しコピーしたうえ患者様へ処方箋を返却いたします。

 

無くさないようしっかりと保管して

次回調剤予定日の前後7日以内に再度処方箋を持って来局してください。

(前後7日以内でないとお薬をお渡しできません)

 

また、原則として継続的な薬学的管理指導の為できるだけ同一の保険薬局で

調剤を受けていただいています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リフィル処方箋を発行してもらった場合でも、体調変化や気になることがあれば

病院で医師の診察を受けることをお勧めします。

 

症状が安定し継続的に同じ薬が処方されている方は医師へ相談してみてはいかがでしょうか。