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災害とお薬

みなさんこんにちは!
けごや薬局です!

ここのところ台風が多いですね。今年は異例といわれるように、7月まではまったく発生しなかった台風も、立て続けに発生しております。
台風のみならず、震災や豪雨などの災害時には避難を余儀なくされる地域が多くあると思います。
そこで今日は「災害とお薬」について少しお話したいと思います。


2011年3月11日に発生した東日本大震災、被災地では“ある薬”が不足するという、予想外の問題が起こりました。
多くの医療機関は、災害時のけがの治療のため、消毒液や麻酔薬の備蓄がされていました。しかし、震災後に最も必要とされていたのは、降圧剤やインスリンといった慢性疾患用の薬だったそうです。
被災地の医療機関は、慢性疾患用の薬を求める被災者が相次ぎ、薬はあっという間に在庫がゼロに。連絡手段は途絶え、必要な薬がいつ入ってくるのかわからない事態に陥ったといいます。

では、災害時の薬不足に備えて、普段からどんな心掛けが大切か、以下のポイントを再確認しましょう。

 

  • 薬は常に1週間程度の予備をカバンの中などに入れ、外出時に数日分の薬を持ち歩く。そして、自宅のすぐ持ち出せる場所に保管する。
  • 保管箱に入れてある予備薬は、処方してもらうたびに新しい予備薬と入れ替える。
  • 「お薬手帳」はすぐに持ち出せる場所に保管し、外出時も予備薬と一緒に持ち歩く。

    特に「お薬手帳」の常備は、災害による避難生活の中で手持ちの薬がなくなった場合や、服用している薬の名前がわからない場合に、処方・入手がスムーズになると考えられます。
    どの薬を服用して、あと何日分残っているか、正確な情報を把握できるという点においても、お薬手帳は災害時にも役に立ちます。

     
    そして、もうひとつ大切なことがあります。
    それは、避難時に薬を持ち出すのを忘れても、「安全が確認できるまで、家へ取りに帰らない」ことです。「すぐそこだから」「少しの時間だから」といって家へ戻るのは危険です。
    薬も大事ですが、まずは自分の身を守ることを最優先にしましょう。

    日頃からの備えと心がけ、そして、万が一の際もあわてずに行動することを忘れないでくださいね。