とびひについて
投稿日:2016.09.07
こんにちは、OK堂薬局です。
朝晩は少し涼しくなってきましたが、日中はまだ暑い日が続きますね。
今日は今の時期でも患者様の多いとびひの話をさせていただきたいと思います。
○水疱性膿痂疹
最初は小さな水疱ができ、この水疱は簡単に破れて、「びらん」という肌がただれた状態になって、周りが赤くなります。 さらに掻いたりすることによって水疱や膿疱が患部の周辺や遠隔部へ広がります。表面が乾いてかさぶたになり、治癒していきます。 とびひの多くはこちらのタイプです。 水疱性膿痂疹の原因は、黄色ブドウ球菌です。 水疱性膿痂疹は乳幼児がかかりやすく、初夏や真夏の季節に多く見られます。インフルエンザなどのように、幼稚園への登園の出席停止になる病気ではありませんが、 症状によっては登園など外出を控えることが必要な場合もありますので、早めに医師の診断を受けましょう。
○痂皮性膿痂疹
皮膚の赤い腫れから始まって膿疱が多発し、びらんとなり、厚いかさぶたを形成します。痂皮性膿痂疹は炎症と痛みをともなうことが多く、
発熱などが見られることもあります。
痂皮性膿痂疹は近年、アトピー性皮膚炎の方に増えている傾向があります。子供よりも成人に多く、季節を問わず見られます。
水疱性膿痂疹と、痂皮性膿痂疹の2つの種類がある「とびひ」。いずれの場合も、早期に適切な治療を受けることで症状を最小限に抑えることが可能です。
疑われる症状がある場合は早めに受診をするようにしましょう。
また日常生活では以下のことに気を付けて下さい。
①患部を掻いたり、いじったりしない。
とびひは、患部を触った手を介して症状があちこちに広がることがあります。
患部に触らないように注意し、引っ掻かないように爪を短く切りましょう。
②皮膚を清潔に保つ。
原因となる細菌を減らすため、入浴して皮膚を清潔に保ちましょう。
患部はこすらずに、石鹸をよく泡立て、泡で丁寧に洗い、シャワーでよく流しましょう。
③タオルや衣類を共用しない
タオルや衣類を介してとびひがうつることもあります。
共用しないように気を付けましょう。
暑い時期も残りわずかです。体調管理に気を付けて乗り切りましょう!