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正しい薬の飲み方

こんにちは。けごや薬局です。

今年の12月は、平年に比べて少し暖かく感じます。
気温差の影響で体調を崩す人も多いので気を付けたいですね。

 

ところで、皆さんはお薬の正しい飲み方を知っていますか?

今回は基本の『き』!
お薬の飲み方についてお話させていただきます。

 

 

■正しいタイミングで飲もう

食前・・・胃の中に食べ物が入っていない時。一般に食事の1時間~30分前

食直前・・・食事をする直前~約5分前

食直後・・・食事をしたすぐ後
食後・・・胃の中に食べ物が入っている時。一般に食事後の約30分以内

 

食間・・・食事と食事の間のこと。食事の2時間後が目安
(食事の最中と勘違いしている人も多いようです。)

 

就寝前・・・寝る直前~約5分前

起床時・・・朝起きてすぐ

※「○○時間おきに内服」や「○○時に内服」といった時間を指定される場合もあります。

頓服薬は食後など決まった時間ではなく、発作時や症状が出た時にだけ飲みます。

 

■水、ぬるま湯で飲もう
お薬を飲むときは、コップ1杯(約180~200cc)の水やぬるま湯と飲むことが基本です。
内服薬の周りに水分があると、有効成分が溶け出しやすくなります。
メーカーも、水と一緒に飲んだ場合を想定して安全性を担保しています。

もし水を含まず薬だけで飲みこむと、食道や胃の粘膜に直接触れ、
それが刺激になり、ひどい時は潰瘍や出血などの障害を起こすことがあります。
特にゼラチン製の殻に入ったカプセルなどは、唾液などの少量の水分ではベタベタしてしまい、
のどや食道に引っ掛かりやすくなるので、注意が必要です。

 

★水なしで飲める薬・・・口腔内崩壊錠(OD錠)
最近では、水がなくても服用できるOD錠が開発されています。
口の中のわずかな唾液により、すばやく(10秒程度)解け、唾液と一緒に飲みこむことができる錠剤です。
手元に水がない場合でも、場所を選ばずに服用できます。
飲み込むことが難しい人、水分制限している人に使いやすい薬です。

 

※お酒でお薬を飲むことは、絶対にしてはいけません!!
アルコールは、多くの薬の働きに影響を及ぼします。
特に、睡眠薬・向精神薬・抗アレルギー薬をお酒で飲むと
作用を増強させてしまい、意識障害を引き起こす危険性もあります!

 

 

■自己判断はやめよう!
お薬は医師や薬剤師の指示に従い、正しい量・正しい期間で服用を続けることが基本です。
自己判断で飲む薬の量を増やしたり、減らしたりしないようにしましょう。
「治ってきたからもう大丈夫」と、服用を中止するのはやめましょう。

同じような症状がある人に薬をあげたり、もらったりすることは、絶対にやめましょう!
自分と似ているように見えても、病気、原因、症状、体質、年齢などは人それぞれ違います。
薬が効かないだけでなく、副作用を起こす危険もあります。

お薬について不安なこと、分からないことがあれば、いつでも薬剤師にご相談ください!