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高血圧の薬は一生飲まなければならないのか?

こんにちは。けごや薬局です。

真夏のように暑い日が多くなってきましたね 😯
こまめな水分・塩分補給を心がけましょう。

 

さて、今回は『高血圧とお薬による治療』

についてお話させていただきます。

Q、高血圧の薬は一生飲まなければならないのか?

・・・答えは、「いいえ」です。

高血圧の薬は、一度飲み始めると一生飲み続けなければいけないから、
飲みたくない!という人がいますが、必ずしもそうではありません。

 

【高血圧】とは・・・

安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態のこと。

血圧は、高いだけでは症状に現れないので、高血圧の治療は、軽く考えられがちです。

しかし、血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、
そのため心臓や脳、腎臓などに障害を引き起こしてしまいます。

血管障害は、確実に進行していくため、症状が現れて気付いた時には、
命に関わるような状態になっている事もあります。

 

◎高血圧の治療は、まず血圧を下げて、
血管や臓器への障害を予防する事が最優先されます。

降圧薬(血圧を下げるお薬)によって、血圧を落ち着かせ、それと平行するように、

血圧に影響を与えている食生活や生活習慣の改善を行います。

これがうまくいけば、お薬での治療がいらなくなることもあります!

 

<食生活を見直す>
・減塩を心がける
・カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル類をしっかりとる
・DASH食(野菜、果物、ナッツ類、豆類、魚類、低脂肪乳製品、穀類を中心とした複合食)を参考に

<生活習慣を見直す>
・ウオーキングやアクアサイズ(水中運動)、サイクリングなどの有酸素運動
・節酒、禁煙を心がける
・冬は血圧変動、夏は水分不足に要注意
       

★自己判断は危険!           
ここで、一番よくない事は、自分の判断で薬の服用を中止したり、
量を減らしたり、規則正しく飲まない事です。
このような状態では、血圧は安定せず、いつまでたっても、改善には向かいません。

 

■血圧手帳で記録しよう

血圧の日々の変化(推移)を見るためにも、血圧手帳の活用をオススメします。
「一日のうちでどの時間帯が血圧が高いか」や「どのような事のあとに血圧が高くなりやすいか」など、
ご自身の血圧推移の特徴を知ることができ、健康管理に役立ちます。

 

■病院で血圧を測定すると、高くなる?…「白衣高血圧」
緊張などから病院だと血圧が高くなる場合があります。

この状態を「白衣高血圧」と呼びます。
高齢者に多くみられますが、白衣高血圧の傾向が強いと、
日ごろの血圧がわからないため、医師が正確な診断を下しにくくなります。
家庭で血圧を測定することで、白衣高血圧かどうかの判断をすることができます。

将来の恐ろしい病気を予防するためにも、粘り強く治療に取り組んで行きましょう!