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ライフスタイルを改善!脂質異常症(高脂血症) 

こんにちは。けごや薬局です。

雨が多いためか、例年より気温が低く感じます。
それでも、30℃を超える暑い日はまだまだ続きそうです 🙁

体調管理に気を付けましょう!

 

さて、今回は「脂質異常症(高脂血症)」についてお話します。

 

【脂質異常症】とは・・・・
血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が基準より高い状態、
もしくは、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が基準より低い状態のことを言います。
以前は、高脂血症と呼ばれていました。

■脂質異常症の原因
さまざまな遺伝的要素や体質、食生活、運動不足、肥満などが背景にあることが多いです。

放っておくと・・・・
コレステロール値に異常があると(特に悪玉コレステロール値が高い)動脈硬化が進み、脳梗塞・心筋梗塞など血管系の病気が起きやすくなります。

また、中性脂肪値(トリグリセリド)が高いと急性膵炎を起こすこともあります。

 

■治療方法
脂質異常症の治療の重要な目的とは、動脈硬化を進めないようにすることです。
動脈硬化は、心筋梗塞をはじめとした、心臓疾患、脳卒中、慢性腎臓病、
認知症、大動脈疾患などに直接関係しています。
まず、食事や運動を含んだライフスタイルの改善を行い、
動脈硬化による病気を起こすリスクが高い時には、薬物療法が追加されます。

 

 

■ライフスタイルの改善

①禁煙する

喫煙は、動脈硬化の原因のひとつであり、促進因子です。

②食生活の見直し
日本食のすすめ。ごはんを中心とし、魚や豆腐・納豆などの豆類、
また野菜が豊富で脂肪が少ない日本食がみなおされています。

③運動量の見直し
ウォーキングなどの有酸素運動を習慣的に取り入れることで、
動脈硬化を抑えられると言われています。

そのほか、適正体重に近づける、内臓脂肪を減らす、などに加え、薬物療法が挙げられます。

 

<食事療法Q&A>


Q1.卵は食べない方が良い??
→最近の研究で、卵を摂取することによる、コレステロールへの影響は少ないということが分かってきました。

しかし、これは、あくまで健康な人に対してであり、脂質異常症の方は、これまで通りコレステロール摂取を制限することを推奨されています。

特に、高コレステロール血症の方は、コレステロール摂取量を1日200mg以下(卵1個程度)に抑える必要があります。

 

Q2.家で使う油はオリーブオイルに変えた方がいい??
→確かに、オリーブオイルは、悪玉コレステロールを下げる働きのあるオレイン酸が多く含まれる油ですが、
特定の食品だけがコレステロール値に影響するわけではありません。
油だけではなく、毎日の食事内容や、食べる時間、運動量など、生活全体に注意してみましょう。

 

Q3.薬を飲むようになったら食事療法をやめてもいい?
→脂質異常症の治療の基本は、生活習慣の改善です。
薬物療法が始まったからっといって、食事療法、運動療法、体重管理、禁煙をやめても良い事にはなりません。
むしろ、薬物療法を始めたら、今まで以上に生活習慣の見直しが必要になると思ってください。

 

Q4.夕食はたっぷり食べたいので、朝食を少なくして調節してもいい?
→寝る前のからだは、エネルギーをたくさん消費するようにできていません。
1日のエネルギーは同じでも、夜遅くにたくさん食べると肥満につながります。
夜寝る前には、できるだけエネルギーの高い食事をとらない様にして、
活動を始める朝や昼にしっかり食べる生活パターンになるように工夫してみましょう

 

 

食生活の見なおしや、普段の生活に軽い運動を取り入れるように心がけましょう!