ブログ

薬を飲むタイミング

己斐の山にある薬局です!

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

 

 

さて、薬の飲み方って「食後」「食前」「食間」「寝る前」「起床時」・・・などなど、

改めて考えると、それっていつの事?とか、実は勘違いしてた、なんて事もあったりしませんか?

 

 

薬によっては、正しいタイミングで飲まないと十分な効果が期待できなかったり、副作用が出やすくなってしまうものもあります

せっかくもらった薬は決められた通り正しく飲んで、安心してキチンと効果を出して欲しいですよね。

 

そこで、今回は薬の服用タイミングについてお伝えしたいと思います。

 

 

  • 食後:食事をしてから30分以内

おそらく皆さんが最も良く見る飲み方だと思います。

「食後、30分以上あけてから飲まないといけないんだよね?」なんてたまに聞かれたりします。いえいえ、「食後」というのは食後30分以内を目安なので

ご飯を食べ終わってすぐでも大丈夫ですよ!

 

 

  • 食直後:食事をしてから15分以内

上記の「食後」に対して、「食直後」では食後15分以内が目安です。

こちらは直後、という言葉から比較的分かりやすいですね。

ご飯を食べ終わったらスグ!です。

食事がお腹の中にある時に吸収が良くなる薬などがこういった飲み方のものがあります。

例えば、中性脂肪の薬として使われるDHAやEPAなどは脂肪分と一緒に摂る事で

吸収が良くなり効果が期待できるので食直後、です。

 

 

  • 食前:食事を摂る30分以上前

今まで記載して食後・食直後でなんとなく予測がつくかと思いますが、

食事を摂る30分以上前が目安です。お腹の空いている時に飲むべき薬ですね。

漢方薬の多くは空腹時に吸収が良くなると言われているので食前・または食間です。

 

 

  • 食直前:食事を摂る前15分以内

これも、食直後と同様のニュアンスです。

「いただきます」の直前、です。

食事からの糖の吸収を抑える薬などは、食事が入ってくる時にお腹の中にある必要があるので

こういった飲み方の物があります。

 

 

  • 食間:食後2時間以上後、または食前1時間以上前

食事をしている間」と答えた方!残念ながら不正解です!!

食事と食事の間 が正解。要するにお腹の中が空っぽな状態の時です。

食事により薬の吸収などに影響がある薬がこの飲み方になります。

 

 

  • 寝る前:就寝の30分前程度

寝つきを良くする薬などがこの飲み方が多いと思いますが、私は

寝る準備ができてから飲んでくださいね」とお伝えしています。

寝つきを良くする薬には効き始めまでの時間や効き目が残る時間が様々にありますが、

非常に早く効き目が出るものもあります。

効き始めてからまだ活動をしていると急に眠気が来てフラッと→転倒

なんて事にもなりかねません。なので、「寝る準備ができてから」が良いです。

せっかく寝つきを良くする薬飲んでも、活動してて目が冴えちゃう可能性もありますしね。

 

 

  • 起床時:起きてすぐ

これはそのままですね。起きてすぐです。

骨がもろくなるのを防ぐ、ビスホスホネート系と言われる薬が

この飲み方の代表的なものだと思います。

ビスホスホネート系薬は特に食事と一緒になると吸収が著しく低下する為、

起きてすぐのホントに胃がすっからかんの状態で飲んでもらいます。

そして、30分(薬によっては1時間程度)は水以外は飲食不可で横になってもいけません。

 

 

いかがでしょう?思ってたのと合ってましたか?

薬は正しく使って、安心・安全に、そして効果のある使い方をしましょう。

 

食前で忘れてしまっても、薬によっては食後で飲んでも大丈夫なものもあります。

でも、決められた飲み方以外ではダメなものもあります。

気を付けていても飲み忘れてしまった、という時もあると思います。

また、上記に記載した以外にも飲むタイミングは他にもあったりします。

そういった時の対応など分からない事は是非、薬剤師にご相談ください!

 

 

 

それではまた!!