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視野が欠けていく目の病気「緑内障」

こんにちは。けごや薬局です。
今年の11月は、平年より暖かく感じますね。
急に寒くなると体調も崩しやすいので、
気温の変化には注意しましょう!

今回は、日本人の失明の原因疾患第1位「緑内障」ついて

お話させていただきます。

40歳以上の20人に1人が緑内障といわれています。
けれども、緑内障も早く発見してきっちり治療すれば、
怖い病気ではないのです。
悲しい結果にならないためにも、早期発見・早期治療が大切になってきます。

■緑内障とは
緑内障は眼の視神経が障害を受けて、視野が欠けてしまう病気です。
急性の緑内障以外は、痛みもなく視野欠損は5年・10年といった単位で、
ゆっくり進行するのでなかなか気づきにくく、発見が遅れてしまうのが特徴です。
一度傷ついた視神経は、いまのところ元に戻す方法がないので、
早期発見のためには、特に40歳を過ぎた方は、
一度専門医による検査を受けられることをお勧めいたします。

 

 

■眼圧と緑内障 
眼内では、房水といわれる透明の液体が循環しています。
房水は、眼の中を流れながら酸素や栄養を運び、両廃物を排出しています。
この房水のおかげで、目の形も保たれています。

眼圧の正常値は10~21mmHgとされています。
眼圧が上昇すると、眼球が硬くなり視神経は障害を受けやすくなります。
その結果、視野がかけてくるのです。

ところが、眼圧は正常範囲であるにも関わらず起きる緑内障があります。
これは、人によって視神経が耐えられる眼圧の高さが異なるからです。
このような場合も視神経障害を守るためには、
点眼薬によってできるだけ眼圧を低く維持することになります。

 

■緑内障の検査と治療

眼圧検査と、視神経の状態をみるための眼底検査と、
緑内障の進行状況をみるための視野検査が、緑内障の主な検査になります。

治療の基本は、点眼薬です。
効果が不十分な場合は、レーザー照射や、手術が行われます。

■点眼薬の治療 
緑内障治療の基本は点眼薬になります。
さまざまなタイプの点眼薬があり、一人ひとりに合う目薬は異なるため、
状態に応じて処方されます。

まず、1種類から始め、眼圧の下がりが悪いと追加、あるいは変更して処方されます。
最近では、配合剤(2剤がひとつになった目薬)も増えてきています。

点眼薬の主なものでは、
房水を目の外に出しやすくする薬(ラタノプロストなど)や、
房水を作る量を減らす(チモプトール、エイゾプトなど)があります。
 
副作用としては、色素沈着・まぶたの黒ずみ・まつげが長くなるといったもの、
また、点眼時にしみたり、一時的にかすんで見えたりするといったものがあります。
しかし、副作用は、点眼時に注意すればかなり予防できます。

■間違った差し方をすると効果半減!

以前のブログ「点眼薬の正しい使い方、知っていますか?」でも、

点眼薬についてお話しています。

それぞれの点眼薬の注意事項を、薬局できちんと説明を受けてから、
正しく使用するようにしましょう!