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漢方薬について

こんにちは。けごや薬局です。

気温がぐんっと下がって秋らしくなってきましたね 🙂 

 

今回はドラッグストアなどでもよく見かける「漢方薬」について
お話させていただきます。

 

 

 

【漢方薬とは】

 

漢方薬は、植物・動物・鉱物などの生薬を組み合わせて作られる治療薬です。
漢方薬に使用している生薬は、食品として利用されている物も多くあります。

様々な症状を改善するために、これらの生薬をどのように組み合わせて服用すれば効果的か、
経験の中からまとめ、体系づけたのが漢方薬です。
医療用では、148品目が医薬品として保険の適用が認められています。

 

 

 

 

【処方される漢方薬とお店で買える漢方薬の違い】

 

どちらも含まれる生薬成分は同じです。
医療用漢方製剤が医師の診察に基づいて選ばれるのに対し、

ドラッグストアなどで売っている一般用漢方製剤は、
服用者自身で選び、購入することができます。

一般用漢方製剤は安全性を考慮して、1日の服用量中成分量が少ない場合があります。

 

 

【病院でもらっている漢方薬を購入するには】

 

医療機関を受診して処方される医薬品は、
原則的に医師の診断が必要になりますので、医療機関を受診してください。

同一処方で、成分量が少ない一般用医薬品の漢方薬は、
ドラッグストアなどで購入することができます。

 

 

【効き目が感じられない場合は、飲む量を増やして良い?】

 

「用法・用量」に従って服用してください。

効き目がないからといって、服用量を増やさないでください。
効果が強く出すぎてしまったり、副作用が出やすくなる可能性があります。

 

 

 

 

【漢方薬の副作用について】

 

「漢方薬に副作用はない」というイメージがありますが、副作用が全くないとは言えません。

生薬のなかで、副作用の反応を起こしやすいものを挙げると、以下のようになります。

 

 

●八味地黄丸・桂枝加苓朮附湯など●

 

注意したい副作用 → 熱感・ほてり・発汗・しびれ など

 

●桃核承気湯・防風通聖散・大黄甘草湯など●

注意したい副作用 → 腹痛・下痢・食欲不振 など

 

●葛根湯・麻黄湯・麻杏甘石湯・小青竜湯など●

注意したい副作用 → 食欲不振・多汗・不眠・動悸 など

 

 

 

 

【何時頃を目安に服用するのが適切?】

 
漢方薬は一般的には、食前食間(食事と食事の間のことで食後2時間くらい)

の空腹時が効果的です。

どうしても空腹時に飲めない場合は食後でも大丈夫です。

 

【水で飲むよりもお湯に溶かして飲んだ方が良い?】

漢方薬をお湯に溶かして飲むと、漢方特有の味や香りを
十分に味わいながら服用することができます。

それが、刺激となって、薬の効果を高めることもあります。
また、より吸収されやすく、効く場所に早く届くようにするためにも、
漢方薬はお湯に溶かして飲むことをお勧めします。

 

 

【漢方薬を服用しても症状が改善しない場合】

漢方薬は、体質や症状などによって、合う・合わないがあります。
症状が良くならない場合は、薬が合ってない可能性がありますので、
医師または薬剤師にご相談ください。